肌・スキンケア
肝斑とシミはどう違う?見た目だけでは決められない理由
肝斑は、顔の両側に褐色の色むらが出やすい後天性の色素疾患です。日常語の「シミ」には、そばかすや炎症後色素沈着なども含まれます。色や場所だけで肝斑とは決められません。新しい斑点や、変化・かゆみ・出血のある斑点は診察で確認します。これは色素斑一般への注意であり、肝斑が悪性化するという意味ではありません。
- 頬や額など、顔の中央の左右に現れることがあります。ただし、分布だけでは診断できません。
- 色は淡褐色から濃褐色まで幅があり、境界も不規則な場合があります。
- そばかすや、炎症が治った場所に残る炎症後色素沈着との区別も必要です。
- 新しい斑点や変化・かゆみ・出血のある斑点は、別の病変も含めて確認します。
韓国皮膚科学会は、肝斑を日光に当たりやすい部位、とくに顔に現れる褐色の色素変化と説明しています。DermNetも、顔の両側にまだらな褐色の色素沈着が現れる後天性の状態としています。「シミ」は日常の幅広い呼び名ですが、「肝斑」は診断名です。[1][2]
頬や額以外にも現れます
韓国皮膚科学会がよく見られる型として挙げる顔面中央型は、頬、額、上唇、鼻、あごに及びます。ただし、誰もが同じ場所や形に現れるわけではありません。頬や額に色があるだけで肝斑とは言えません。[1]
色や形には幅があります
DermNetによると、肝斑は顔の両側に現れることが多く、症状を伴わない場合もあります。淡褐色から濃褐色の斑点や広がった色むらとして見え、境界が不規則なこともあります。ただ、これだけで自分が肝斑だとは判断できません。[2]
似て見える斑点とどう区別するか
韓国皮膚科学会は、顔に色素沈着を残すほかの皮膚疾患と肝斑を区別する必要があると案内しています。DermNetも、肝斑と見た目が似る疾患を挙げています。[1][2] 日本皮膚科学会の「ケミカルピーリング Q3」は、「しみ」の安易な自己診断を避けるよう注意しています。[6]
そばかすと炎症後色素沈着を見分ける手がかり
DermNetは、そばかすを小さな淡褐色または黄褐色の斑点と説明しています。炎症後色素沈着は、以前の皮膚疾患が治まった場所に色が残る状態です。斑点の大きさや先に炎症があったかは手がかりですが、見た目だけで診断はできません。[3][4]
新しい斑点や変化する斑点には注意
米国皮膚科学会は、新しい斑点、ほかと異なる斑点、大きさ・形・色が変わる斑点、かゆみや出血のある斑点について診察を勧めています。[5] これは色素斑一般の受診のサインであり、肝斑そのものが悪性に変わるという意味ではありません。
参考文献
- 韓国皮膚科学会「기미 (Melasma)」(韓国語)。https://www.derma.or.kr/new/general/disease.php?mod=document&uid=1022
- DermNet, “Melasma (facial pigmentation).” https://dermnetnz.org/topics/melasma
- DermNet, “Ephelis.” https://dermnetnz.org/topics/ephelis
- DermNet, “Postinflammatory hyperpigmentation.” https://dermnetnz.org/topics/postinflammatory-hyperpigmentation
- American Academy of Dermatology, “What to look for: ABCDEs of melanoma.” https://www.aad.org/public/diseases/skin-cancer/find/at-risk/abcdes
- 日本皮膚科学会「ケミカルピーリング Q3 どのような病気や状態に効果がありますか?」(肝斑・しみの自己診断に関する記述のみ)。https://qa.dermatol.or.jp/qa25/q03.html
よくある質問
肝斑は顔のどこに現れやすいですか?
韓国皮膚科学会は、頬・額・上唇・鼻・あごに広がる顔面中央型を、よく見られる型として挙げています。ただし、場所や形には個人差があり、分布だけで肝斑とは診断できません。
肝斑とそばかすは見分けられますか?
DermNetは、肝斑は顔の両側に淡褐色から濃褐色の斑点や色むらとして現れることが多く、そばかすは小さな淡褐色または黄褐色の斑点だと説明しています。違いは手がかりになりますが、見た目だけで決められません。
皮膚炎が治った場所の茶色いシミは肝斑ですか?
同じとは限りません。DermNetによると、炎症後色素沈着は、以前の皮膚疾患が治まった場所に色が残る状態です。色が似ていても、先に炎症があったか、同じ場所かを合わせて見ます。
肝斑に見えるシミは、いつ診察を受けるべきですか?
米国皮膚科学会は、新しく現れた斑点、ほかと異なる斑点、大きさ・形・色が変わる斑点、かゆみや出血のある斑点について診察を勧めています。これは色素斑一般の確認が必要なサインであり、肝斑が悪性に変わるという意味ではありません。